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2017年6月4日日曜日

帰路の石拾い、静岡県菖蒲沢海岸 |思い出その十八|

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石の人

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Toumo

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石拾いの旅|静岡県菖蒲沢海岸






2016年5月6日。

東伊豆、白田川河口で石拾いを終え、菖蒲沢海岸を目指し河津駅へ。 車窓から景色を眺めていると、少し雲行きが怪しいと思いながら、河津駅に到着。
一度来たことのある町なので、菖蒲沢海岸へ直行。
石リュックを背負いながらずんずん歩いていると、ぽつりぽつりと雨が、、。この程度ならと気にせず歩いていると、次第に雨脚が強くなってきて、いつもなら石拾いを断念するところなのだが、石拾いを強行することに。
海岸への小道の入口付近にバス停らしきものを発見した。本当にこんな所にバスなどくるのだろうかと思い、近くにある体験型動物園「iZooイズー」(すごい名前だ)の駐車場の警備員さんに聞いてみたところ、1時間に一本くらいの間隔でバスが来るそうだ。なるほど。あまり期待はできないが、帰りはそれで河津駅まで行けると楽かもしれない。

雨はどんどん強くなる。でも石拾いはやめない。こんな事ぐらいで石拾いをやめるなんて石の人失格じゃい!
小道へ入り、海岸へ向かう。
雨の中の石拾い。その難しさは今までしつこく説明してきたが、乾いた状態の石が全く確認できない不安はもとより、傘を差しながら石を拾う煩わしさ、そしてなにより、こんな雨の中いったい何をやっているのだろうという、石拾い自体に対する疑問が襲ってくる。
海岸に着く頃には、雨は少し弱まっていた。伊豆の天候はコロコロ変わりそうで油断できない。ここぞとばかりに石拾いは始まる。

石拾い 海 静岡県菖蒲沢海岸

二回目の菖蒲沢ということもあり、この海岸ならではの石は無視することにした。大半を占める瑪瑙や結晶のできたゴツゴツした大きめの石は拾わず(石英?)僕が探し求めていて先人達も啓蒙している「趣のある石」「いい感じの石」「不思議な石」を探すことに。

コロコロー。

石拾い 海 静岡県菖蒲沢海岸

それにしても石拾いの難しい海岸だ。駐車場みたいな海岸に比べると、ぱっと見はわくわくするような石達に見えるのに、何を基準で拾って良いのか全く分からない。瑪瑙以外のもので、良い形、模様、密度のある石がなかなか無いからだ。
前回は、海岸の雰囲気と瑪瑙や結晶の物珍しさにテンションが上がってどんどん拾ってしまい、家に持ち帰り袋を開けてみると、ひとつもいい石がないという聖地洗礼を受けてしまったのだが、このままでは今回もいい石を拾えずに終えてしまいそうなのがすごく怖い。リベンジしに来てそれはあまりにも悲しすぎる。

コロコロコロー。

どれだけ探しても瑪瑙や石英ばかりなのはどうあがいてもしょうがないことが分かり、その中で特別形の良い物を探すことにした。
四方どこから見ても、非の打ち所のない、選ばれし石を。

コロコロコロー!

難しい。どこかが一部割れているか、全体的にごつごつして、濁った瑪瑙だらけだ。後で調べてみると、瑪瑙はほかの石に比べて硬いらしく、海で洗われてもなかなか研磨されないようだ。きれいに磨かれたまん丸の瑪瑙を見つけるのはなかなか難しい。場所によってはそういったものが採れる海岸もいくつかあるのだが、、。
だめだだめだ!こんなことでつまずいているようじゃ石聖には遠く及ばない。

コロコロ!コロコロー!

良いころ具合の形の瑪瑙がすこしは拾えた気もする。しかし青森の錦石や、ほかのお気に入りの石に比べるとまだパンチが足らない気もする。まだまだ、、。まだまだじゃい!

コロコロ!
コロコロコロ!
コロコロコロー!!

再び雨が強まってきた。心が折れそうだ。なんでこんな思いをしてまで石を拾わないといけないのか、、。ここまで石拾いに執念を燃やしている人間はひょっとしたら僕だけなのではないか。
そもそもこんな修行のような石拾いをしたいわけではないし、この石日記は、旅行ついでに海岸にでもふらりと寄って、自由気ままに鼻歌でも歌いながら2、3個気になる石を拾ってきましたあ。みたいな感じの日記になる予定だったのに、これでは完全にいかれた石野郎の暴走日記である。

コロコロ!コロコロ!
コロコロコロ!
コロコロ!
コローーーーーーーーー!

帰路の石拾いこれにて終了。


石拾いの旅|静岡県菖蒲沢海岸

石拾い 海 静岡県菖蒲沢海岸

拾った石はこんな感じ。

またしても惨敗。気に入った石が、一つもない。

石拾い 海 静岡県菖蒲沢海岸

寄りのカット。
強雨の中の菖蒲沢という荒行がそもそもの間違いだったと今更気づく。良い子は真似しないように。
なんだかこの石拾い日記も、菖蒲沢で始まり菖蒲沢に終わると言った感じ。
一体何のために石を拾っているのだろうか。そろそろ限界を感じ始めている。
最近は会社に石を持って行っても、デザイナーE以外は誰も反応を示さなくなっている。昼休みに、石拾ってきたよ!といって作業台に並べ始めてみても、ああ、また石か。と言った感じで2秒ほど横目で見て社員は弁当を食べ始めるのだ、、。

そうか。
そうなんだ。
そろそろ潮時なんだ。
まあそこそこ頑張ったじゃないか。
青森にまで行ったしさ。
うん、
石と海、これにて終幕。

少しだけ期待していたバスの時間も過ぎてしまい、石の詰まったリュックを背負ってトボトボと河津駅まで歩き、電車に乗る。人が全然乗っていない。寂しい車内。

石拾い、やり遂げたってことにしておこう。

さよなら石のみんな、、。







そう決意したまさにその時、
一通のLINEメッセージが。

石拾い 海 静岡県菖蒲沢海岸

TADA「良い海岸発見」

え!

どうやらTADAが、隠された聖地、福井で新しい海岸をまたも発見したらしい、、、。
い、一応、石を、、。そこで拾った石を見せてみなさい、、。


石拾い 海 静岡県菖蒲沢海岸

な、、、、、。

なんなんだ、この見たことの無い石達は。この前の福井の海岸とも違う。
まじか。まじなのかTADA。

そして、拾っているペースはほぼ週一と見受けられる。
あの石拾いから、、、週一で、、、石拾いだと? そんなことが可能なのか。それも福井限定で、、、。

静かな電車の中で、先ほど消えかけたはずの僕の石熱は早くも再燃し始めていた、、。

メラメラメラメラ。

次回思い出その十九は、
石への興味0パーセント、地元民マシューと石拾い。





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石の人について

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今回の石の人のおすすめ

(2022 9/30)
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石拾いが趣味になっていた。

石を求めて旅に出た。

孤独と不思議と癒しが織りなす

石と海の思い出日記。

アーカイブページは下記より。

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